ビタミンBは『代謝のビタミン』とも呼ばれています。
身体を動かすエネルギーを作るうえで欠かせないビタミンです。
食べ物が体内に入り、生きていくうえで欠かせないエネルギーを生み出す時、必ず『酵素』というものが関わって処理をしていく化学的な営みが行われています。
その『酵素』はたくさんの種類があるのですが、その酵素が働く時に、隣で助手役として助けている『補酵素』というものがあります。
実はビタミンB群は、ほとんど全ての酵素の補酵素となっているのです。
ということは、
ビタミンB群が不足していると、エネルギーを生み出せないということなのです。
仕事や子育て、受験生や、運動をする方も、ストレスフルな状態と言えます。
ストレスが体にかかると、アドレナリンとノルアドレナリンが分泌されます。 これらのホルモンは心拍数を増加させ、血圧を上昇させ、筋肉にエネルギー供給を増加させ、注意力を高め、反応時間を短縮させるなど、即座のストレス応答をサポートします。
このホルモンを作り出す時もビタミンB群が補酵素としてかかわっているので、ストレスが多いときはビタミンBをたくさん消費してしまいます。
ですので、体の疲れだけではなく、精神的なストレスによる疲れにも
ビタミンBは大切な栄養素となってくるのです。
また、
糖質をエネルギーに変えるときは、ビタミンB1が必要になってきます。
ですので、糖質が多い食事をしている方は、ビタミンB1が不足しがちとなり疲れやすくなってしまうということも言えます。
クリニックで疲れたときに行われているニンニク注射というものをお聞きになったことはないでしょうか?
こちらもビタミンB1のお薬なんです。
ビタミンB1は体に貯蓄しておくことができないので、毎日毎日補給してあげる必要があります。
ビタミンBはお肉(特にレバーなどの内臓系)に沢山含まれていますが、ストレスが多い現代社会では、ビタミンB群が不足している方がほとんどといわれています。
ある程度疲れが取れるまでは、サプリメントの力を借りるのもよいですね。